「安定している」「福利厚生が充実している」といった理由から、長年人気のある職業である公務員。しかし、その一方で、「もっと自分らしい働き方をしたい」「新しい挑戦をしてみたい」と思い、公務員を辞めたいと考える人も少なくありません。
しかし、いざ退職となると、
後悔しないかな?
という不安が付きまとうものです。
本記事では、実際に公務員を辞めた経験を持つ筆者の実体験談を元に、後悔しないために押さえておくべき重要ポイントについて解説します。
公務員を辞めたいと思っている方は、ぜひ参考にして、退職後の選択に備えましょう。
公務員を辞めたい理由とは?
公務員は安定した職業ではありますが、それだけでは満足できない人もいます。以下のような理由で、公務員を辞めたいと考えるケースが多いです。
①仕事のやりがいを感じられない
毎日の業務がルーチン化してしまい、仕事に対する情熱ややりがいを失う人もいます。
なんでこんなことしないといけないの?
とつい言いたくなるような形骸化してしまっている仕事、結構たくさんありますよね。
自分のスキルや能力をもっと活かせる場を探したいという気持ちが強くなり、転職を考え始めることがあります。
②新しいことにチャレンジしたい
公務員の仕事は規則やルールに縛られた面が多く、自由な発想やイノベーションが難しいこともあります。
そうした中で、
- 自分のアイデアを活かしたい
- 新しい業界や職種に挑戦したい
という気持ちが強まることがあります。
③ワークライフバランスが取れない
公務員は楽そうなんてイメージが世間にはあるような気がしますが、実際のところ、そうでもないですよね。
忙しい部署に配属されたり、残業が多かったりすることで、仕事と家庭やプライベートのバランスが崩れてしまうこともあります。
私が勤めていた自治体は小さく職員も少なかったため、休みのたびに日直業務やイベント対応などがありました。独身の頃は何とかやっていけたけど、子供が出来たら一気に働くハードルが上がりました…。
こうした理由で辞める決断をする人が多いですが、その際に重要なのは、退職後に後悔しないための準備をすることです。
公務員を辞めて後悔しないための重要ポイント
1. 経済的な準備を整える
公務員の最大のメリットは「安定した収入」と言われるほど、給与の安定性が際立っています。そのため、公務員を辞める際に特に注意したいのが経済的な準備です。
公務員を辞めた後、次の仕事がすぐに見つかるとは限りません。たとえ見つかったとしても、給与が公務員時代ほど安定しているとは限らないのが現実です。
そのため、退職後の数か月から半年程度は生活できるだけの貯金をしておくことが重要です。
また、次の職種や業界によっては、資格やスキルの習得に費用がかかる場合もあるため、そのための資金も考慮しておきましょう。
2. 転職先をしっかりとリサーチする
「公務員を辞めたら何とかなるだろう」という安易な考えで退職してしまうと、次のステップで迷うことになりかねません。新しい職場や職種が自分に合うかどうかを事前にしっかりリサーチしておくことが、後悔しないためのポイントです。
- 業界研究: 転職先の業界が自分に合うかどうかを確認しましょう。成長している業界なのか、労働環境はどうか、長く続けられる業界かなどを調べることが大切です。
- 求人内容のチェック: 自分のスキルや経験がどの程度活かせるか、待遇面や福利厚生が自分の生活スタイルに合っているかを確認しましょう。特に、ワークライフバランスやリモートワークの可能性についてもチェックしておくと良いです。
- 転職エージェントを活用する: 初めての転職であれば、プロの転職エージェントを利用することで、より良い条件の仕事を見つけやすくなります。エージェントから未公開求人や業界のリアルな情報を得ることも有効です。
3. 自分の強みを再確認する
公務員を辞める際、次にどのような職業に就くかを考える上で、自分の強みをしっかりと把握することが重要です。
公務員として培ったスキルや経験は、実は他の業界でも非常に価値のあるものです。
公務員時代に得たスキルを洗い出し、それをどう活かすかを考えてみましょう。例えば、調整力、問題解決能力、コミュニケーション力などは、あらゆる業界で求められるスキルです。自分の強みを再確認することで、自信を持って転職活動に臨むことができるでしょう。
また、転職活動の前にスキルアップをしておくことも有効です。例えば、オンライン講座や資格取得を通じて、退職後にすぐに使えるスキルを身につけておくことで、スムーズな転職が可能になります。
実体験談:公務員を辞めた後の現実
実際に公務員を辞めた私の体験談をご紹介します。
あんな(30代、元地方公務員)の体験談
私は地方公務員として10年間勤務しましたが、ワーママとして仕事復帰をしてからは時間外労働の多さを負担に感じるようになり、退職することを決意。
退職した後は在宅秘書として勤務しながら、社会保険労務士の資格取得を目指しました。1年勉強し、無事に合格。一時的に収入は落ちましたが、今は社会保険労務士事務所でワークライフバランスを保ちながら働いています。
このように、公務員を辞めることはリスクもありますが、事前の準備や自己分析をしっかり行うことで、新しいキャリアを切り開くことも可能です。
まとめ:公務員を辞める前に考えるべきこと
公務員を辞めたいという気持ちがある場合、その決断を後悔しないためには、経済的な準備、転職先のリサーチ、そして自分の強みの再確認が重要です。退職後の生活を見据え、慎重に計画を立てることで、新たなキャリアを成功に導くことができるでしょう。
公務員を辞めることに不安を感じている方も、正しい準備と行動で、後悔しない未来を築くことができるはずです。
自分にとって最善の選択をするために、まずは一歩を踏み出してみましょう!
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