- 育休中に難関資格はとれる?
- 育休中の勉強方法で気をつけることは?
- わざわざ育休中に勉強をするメリットはあるの?
この記事では、育休中だけど難関資格である社会保険労務士の資格を取りたいと考えているママ向けに、育休中に社労士の資格を取るべき5つの理由と勉強方法について詳しく解説しています。
育児と仕事をしながら社労士の資格を取得した筆者が実践した、忙しいママでも結果を出せる勉強方法を元に書いているので、この記事を読めば社労士試験の合格に一歩近づくことができます。
社労士試験に合格したい育休中のママはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
育休中に社労士資格の取得は可能?
社労士って難関資格だけど育休中に取れるの?
という疑問にお答えしていきますね。
筆者は4歳、6歳の2児の子育てをしながら10か月600時間勉強をし、社労士試験に一発合格しています。その時の体験談はこちら。
私自身は育休中に勉強をした訳ではありませんが、子育てと在宅ワークと勉強を両立して資格を取りました。
一般的に社労士試験の勉強は1,000時間ほどが必要と言われていますが、効率よく勉強をすることで筆者のように600時間ほどの学習でも合格を目指すこともできます。
その経験から、社労士は育休中に目指すことも十分可能な資格だと言えます。
また、社労士の試験範囲は育休中のママにとって身近でとっつきやすいものであるという点も、試験勉強を進めやすい理由の一つになっています。
社労士の試験範囲は育休中ママにはとっつきやすい
上でも書きましたが、実は社労士の試験範囲は育休中のママにはとっつきやすいものが多いんです。
まず社労士の試験範囲を見てみましょう。
労働基準法
労働安全衛生法
労働者災害補償保険法
雇用保険法
労働保険の保険料の徴収等に関する法律
労務管理その他の労働に関する一般常識
社会保険に関する一般常識
健康保険法
厚生年金保険法
国民年金法
例えば、出産、育休に関連する法律はこの中にいくつあるか分かりますか?
- 産前産後休業や育児時間の取得などは労働基準法
- 出産手当金や出産一時金は健康保険法
- 産休・育休中の社会保険料の免除制度は健康保険法、厚生年金保険法
- 育児休業給付金は雇用保険法
などなど、一口に出産、育休と言っても様々な法律の制度が絡んでいます。
法律を読んだり覚えたりするのは難しいし、これまで読んだことがないから苦手意識があるママも、自分自身の経験と照らし合わせてみると、なんだか身近に感じませんか?
社労士が専門とする法律は、会社員にとってはとても身近で普段から関わりのある法律ばかり。自分自身の体験や身近な人の働き方をイメージすることでより学習が進めやすくなりますよ。
育休中に上手に勉強するポイント
子どもを育てながら勉強ってできるものなの?
ここからは、子どもを育てながら勉強が出来るのかという疑問にお答えしていきます。
育休中の学習のコツは、長期目線と習慣化
結論から書いていくと、育休中の学習のコツは「長期目線」と「習慣化」の2点に尽きます。
育休中の勉強のコツ①:長期目線
まず「長期目線」について。
育休中は赤ちゃんのお世話があったり、ママの体調が戻っていなかったりと、なかなか思うように勉強時間を確保することが出来ません。
そのため、毎日多くの時間を勉強に割くことは難しいのが現実です。良くて赤ちゃんが寝ているときなどのスキマ時間に学習の時間を確保するくらいでしょうか。
なので、育休中のママが資格を取ろうと思ったら、短期間で集中して取るよりも、長期的な目線で計画的にコツコツと勉強を続けて資格取得を目指すやり方が合っていると言えます。
具体的には、半年後の資格試験を目指すのではなく、1年半後の試験に焦点を当てて勉強をしていく…という感じです。
焦らず1年単位で目標設定をすることで、育休中でも無理なく勉強を進めることができます。
育休中の勉強のコツ②:習慣化
続いて「習慣化」について。
他の記事でも触れていますが、勉強は習慣化することが最も難しく、大切です。
その代わり、一度習慣化してしまえば継続的に勉強を進めることが出来るようになりますので、使える時間が少ない育休中のママはまず習慣化して継続するということを始めましょう。
例えば、毎日決まった時間に勉強をする、スキマ時間に勉強をする際のメニューを決めておく、など少しの工夫をすることで頑張らずに習慣化していくことができます。
勉強は何よりも積み重ねが重要です。長期目線×習慣化の相乗効果で社労士の資格を目指しましょう!
育休中に社労士資格を取得するメリット5つ
それではここからは、育休中に社労士資格を取得することのメリット5つについて書いていきます。
その①:働き方を選ぶことが出来る
まず最初に、「働き方を選ぶことが出来る」と言う点です。
妊娠して、子どもを産んで育ててみて、
あれ、子どもを育てながら出産前の仕事をするのは難しいかも?
と感じるママは多いと思います。
けれど転職をするにも、資格やスキルもない自分が、今より働きやすい職場に転職できるとは思えない。
ママが良く感じる悩みかと思います。実際に私自身も転職したときは同じようなことで悩んでいました。
そんな時社労士の資格を取ろうと決めたのですが、なぜ社労士にしたのかと言うと、理由は2つあります。
一つが、難関資格なので転職市場での自分の価値を上げてくれると思ったから。
そしてもう一つが、働き方を幅広く選べる資格だから。
社労士は開業することもできますし、勤務社労士として社労士事務所や企業の人事労務部門で働くことも可能です。しかも、社労士は他の士業とは異なり、実務経験がなくても社労士として登録し、働きはじめることが可能なんです。
つまり、育休中に資格を取得した場合でも、事務指定講習という講習を受講すればすぐにでも社労士として働きはじめることができます。
働き方を選べ、かつスピーディに仕事を始めることのできる社労士は、育休中のママが目指すのにピッタリの資格と言えます。
その②:収入減に対抗できる
子どもを育てながら、子が産まれる前と同じ程度に働くことは難しいですよね。多くのママは、時短勤務制度を使ったり、泣く泣くパート契約にしたり、仕事をセーブする決断をしています。
仕事をセーブすると必然的に収入も下がってしまいますが、社労士の資格を持っていると資格手当が支給される会社も多いため、下がってしまった収入を少しでも補填することができます。
転職をする際も、難関資格を持っていると良い条件の会社を選べるようにもなりますので、「収入が減ってしまった」という状況に対抗しやすくなります。
筆者は資格を取得したことにより、短時間正社員(1日6時間勤務)で働いており、資格手当18,000円ほどをもらっています。フルで働いていた時よりも収入は多少減っていますが、働きやすさとそれなりの収入を両立できていると感じています。
その③:離婚が怖くなくなる
続いて3つ目の理由は、少しネガティブですが大事なこと。
子どもを育てていると離婚が頭をよぎること、ありませんか?
ママは否応なしに生活が変わってしまうのに、パパは今まで通り変わらない。その意識の差が埋まらずに離婚を考える夫婦も少なくありません。
けれど、
主に収入面が不安で離婚できない…
と考えているママも多いと思います。
社労士のように女性でも自立して働いていける資格があれば、いざ離婚するとなった時でも収入面を心配する必要はありません。
その④:自身の経験を活かせる
上でも書きましたが、育休に関わる法律は多くあります。
実際、社労士として実務を行っていると、育休関係の問い合わせってとても多いんですよね。
そんなとき、自分自身に出産や育休の経験があるのは強みになります。実際に経験してみてどうだったのかを知っているので、それを踏まえた話をすることができます。
それに加え、社労士は人に関わる資格ですので、育休に限らずこれまでの経歴や経験が全て無駄にはなりません。
出産をきっかけに退職したことなども社労士としての糧になります。そういった意味でも社労士はママにおすすめの資格と言えます。
その⑤:焦らず挑戦できる
社労士の試験範囲はとても広いです。正直なところ、子育てと仕事をしながら試験に受かろうと思うと本当に大変です。
でも育休中は仕事をしていない分、少しだけ余裕があります。もちろん小さな赤ちゃんを育てているので、そんなに沢山は勉強できません。けれど、習慣化させるための少しの時間で良いんです。赤ちゃんを抱っこしながら講義を聴いたり、寝たすきにテキストを開いたり。
それを毎日続けることで、1年後や2年後には大きな力になっています。
難関資格を目指すのなら、少しでも時間が取れそうな育休中から始めておくことで、無理なく習慣化をすることができます。試験も長期目線で考えているため、焦る必要もありません。
割と気を楽にして勉強することが出来るのが育休中。まずは5分だけでも始めてみませんか。
育休中の社労士試験勉強のまとめ
この記事では、育休中に社労士の資格を取るべき5つの理由と勉強方法について解説しました。
社労士の資格を取るべき5つの理由はこちら。
- その①:働き方を選ぶことが出来る
- その②:収入減に対抗できる
- その③:離婚が怖くなくなる
- その④:自身の経験を活かせる
- その⑤:焦らず挑戦できる
勉強方法のコツは「長期目線」と「習慣化」。この2点を意識することで、無理なく難関資格を目指すことができます。
育休中は育児のための休みなので、あくまでもメインは育児です。なのでこの記事で紹介した通り、育児の合間に少しずつ積み重ねる勉強法で社労士の資格取得を目指しましょう!
具体的な合格までの勉強方法についてはこちらの記事をご覧ください!